百合

【感想】舞台やがて君になる上映会に行ってきました

こんにちは、あやめです。

今回は舞台やがて君になるの上映会の感想です。

今回の登壇者は

  • 小糸侑役 河内美里さん
  • 七海燈子役 小泉萌香さん
  • 佐伯沙弥香役 礒部花凛さん
  • 叶こよみ役 春咲暖さん
  • 司会進行でプロデューサー 辻さん

の5名でした

上映会は
前半のフリートーク
コメントしながらの上映会
ツイッターからの質問

の3部に分かれており、ときに笑いが起きるなどはじめから終わりまで楽しい雰囲気でした。

今回は、女優のみなさんと辻さんのトークで印象に残ったエピソードをまとめました。

女優さんや辻さんの発言は、上映会が終わったあとに思い出しながら書き起こしたものです。うろ覚えなのでニュアンスが変わっていることがあります。

 

礒部花凛さんの印象的なエピソード


特に印象に残っているのは佐伯沙弥香役の礒部花凛さん。

舞台やがて君になるを見たときには、芯の強い女性という印象でしたが

とても感情表現豊かな方でとても驚きました。

 

舞台やがて君になる上映中、とにかく有と燈子のイチャつきに抵抗しまくっていまして

手を繋ぐシーン、キスシーンには「ダメです!」「ダメ!!」が飛び交う。

舞台上で沙弥香が嫉妬したりなりふり構わないシーンは皆無なのでめっちゃ新鮮でした。

3次元の佐伯沙弥香がいたらこんなふうに表情豊かだったのだろうかと想像してしまいそう。

見ていて私もちょっと辛くなってしまいました…。

沙弥香は本当に報われてほしいです。

 

稽古中、都に相談しているときは泣いていたそうなのですが

やがて君になるという芝居全体で考えたときに、沙弥香はここで泣かない。

佐伯沙弥香が3次元にいたら泣いてると思うけど、2次元の沙弥香は泣かない。

感情を自分の中で調整していた

 

あれだけの感情が内面にあったからこそ、舞台では気高い沙弥香を見ることができたのだと思います。

来年また佐伯沙弥香を演じるのは大変だけど佐伯沙弥香は大好きだから楽しみにしててくださいという言葉を聞けて嬉しかったです。

礒部花凛さんに佐伯沙弥香を演じていただけて本当によかった。

 

河内美里さんの印象的なエピソード

 


基本的に冷静なツッコミを入れていたのが河内美里さん。

フリーダムな礒部さんと小泉さんを仕切っているのが印象的でした。

 

上映会、細かい説明や舞台裏でしていたことをコメントしてくださっていたのですが

先輩のバーカ!のシーンで「くうううう」といううめき声を上げてたんです。

客観的に見られるようになった今でも、辛いシーンは辛いんだと胸がキュッとなりました。

 

アニメ版小糸侑役の高田憂希さんと出会ったときには「侑ちゃんだったよ。2.5次元でなく2.7次元だった」と声をかけられたとか。

舞台とアニメは別物と考えて芝居を作っていたので、声優さんからそう言われたときには舞台をやっててよかったと思ったそうです。

小糸侑は好きという気持ちがわからないけど、とても感受性の高い子。

短期間に何年分の経験をしているのかと思うくらい七海燈子と出会って変化していく。

セリフが長いので、イントネーションなどを変えて感情が伝わるように意識した。

侑の変化を私も一緒に見られて嬉しかったです。河内美里さんが小糸侑でよかった。

小泉萌香さんの印象的なエピソード


七海燈子のイメージとかなりかけ離れているなと思ったのが小泉萌香さん。

 

上映会のときに、七海燈子が可愛いとキャストがコメントしていた時

「今もかわいいって言えよ!(# ゚Д゚)」

と爆笑をかっさらい

クラウドファンディングでビジュアル撮影用の川を探そうかというネタで

小泉「いっそ山買って川作っちゃう?」

礒部「やがて君になる川?」

小泉「やがて川になる」

という名言を作り出す。

その他にもちょこちょこ爆笑をさらうムードメーカーでした。

 

アニメ版七海燈子役の寿美菜子さんに出会ったときには

「お母様と出会えた」と大号泣してしまったとか

 

七海燈子を演じるときには、彼女の姉を演じている人を演じるという2重構造なので

正反対の性格である姉を自分が演じるとしたらと考えて燈子を作っていたそうです。

舞台では七海燈子そのものでした。

 

春咲暖さんの印象的なエピソード


春咲暖さんはキャストの皆さんから愛されているという印象でした。

聞くのが上手でしっかりしているけど、話せるときは饒舌。

メリハリがしっかりしている今どきの女の子という感じ。

  • 人見知りで初めて会ったときには打ち解けられなかった
  • 礒部花凜さんのファンであるとこを本人にいうかマネージャーに相談した
  • 河内美里さんのことを唯一「みっちゃん」と呼ぶ

など楽しいエピソードをたくさん聞かせていただきました。

 

春咲暖さん演じる叶こよみは、小糸侑の重いシーンのあとに出てくることが多く

「泣いてる、かわいそう」と思いながら舞台に上がることが多かったとか。

こよみは自分を持ったキャラクターなので、タピオカを買うときにこよみだったら何を買うだろうかなど、日常生活に置き換えてキャラクターを作ったそうです。

見た目も声も本当に似ていました。叶こよみが春咲暖さんで本当によかったです。

舞台やがて君になる裏エピソード

上映中、キャストや辻さんからのコメントが入り舞台の裏エピソードをたくさん聞かせていただきました。

とくに印象に残ったエピソードを2つ上げてみます

理子先生と都のキスシーン

舞台やがて君になるでは、小糸侑と七海燈子以外にも

箱崎理子先生と児玉都のキスシーンがあります。

彼女たちはキスしていたのかと疑問に思っていました。

 

Twitterなどを確認してもキス情報がなかったのですが、辻さんから「キスはしていない」という情報をいただきました。

この二人までキスしていたらすごいなと思っていたのですが、やっぱりなという感じ。

それでも、二人のキスシーンはとてもきれいで

河内美里さんの言葉を借りると「スマート」でした。

カットされた佐伯沙弥香のシーン

佐伯沙弥香のキスシーン、実は理子先生と都のキスシーンのあとに封入される予定だったそうです。

お相手はアンサンブルの丸茂寧音さん。

2時間という制限時間のなか泣く泣くカットしたシーンはあったけど

完成されたいま見返すと綺麗にまとまったのではないかというお話でした。

辻さんの舞台にかける思いについて

上映会では、プロデューサーの辻さんからも舞台への思いを聞くことができました。

 

アニメを禁止して舞台でできることを追求する

舞台の稽古が始まったときに、キャストに「アニメ禁止令」を出したそうです。

アニメの声優さんと舞台の役者さんは別物。声も同じではない。

作品を研究するために、アニメや原作を見るのはいいこと。

お客さんはアニメのやがて君になるを知っている

舞台はアニメのモノマネにはしたくない。

アニメに引っ張れないようにアニメ禁止令を出した。

辻さんの方針に対して小泉さんが

舞台が出来上がったとき、本当ではないんだけど本当にあるかのような不思議な感覚が作れたと思う

とコメントしていたのが印象的でした。

辻さんのこだわりがあったからこそ、舞台やがて君になるは愛される作品になったと思います。

小糸侑と七海燈子キスシーンの秘密

舞台やがて君になるのキスシーンは、多くのシーンが頭や傘でキスしているところがみえないようになっています。

通常、男女のキスシーンも演技にするので見せないようにしていたとのことです。

一方、河内美里さんと小泉萌香さんは、舞台でキスをするつもりでオーディションを受けておりむしろ「キスしないでいいんですか?!」という気持ちだったとか。

お二人の熱意により、本当にキスすることに決定。

最後のキスシーンは、舞台の直前に台本追加でできたシーンだったので

お客さんにみえる形にしてくださったとのことです。

キスシーンを目の前でしてくださっていたことに心から感謝しました。

 

褒められて嬉しかったことをきく

オーディションをするときに必ず聞くのが「褒められて嬉しかったこと」

褒められて嬉しかったことはその人がなりたい姿だと思っているから。

小糸侑は佐伯沙弥香と七海燈子のバランスを取るために陽の気がある子を選びたかったそうです。

河内美里さんは「他の舞台で邪気がないね」と言われたことが嬉しかったと答えたのでぴったりだったんだなと思いました。

ちなみに小泉萌香さんは思いつかずにいろいろとしゃべり倒し、やっと思い出せたのが

「確保した大量の水分を全部飲めて友達が褒めてくれたとき」だそうです。

小泉萌香さん、ほんとに面白すぎる。

舞台やがて君になる上映会に参加できて幸せでした

裏話あり、笑いありの舞台やがて君になる上映会2時間。

堪能させていただきました。

舞台やがて君になるencoreは2020年の秋。

再演ではなく再構築の舞台

原作マンガ、アニメ、舞台DVDをヘビロテしてお待ちしています。

ありがとうございました!

舞台やがて君になるを見てきました【感想】こんにちはあやめです。 人気百合マンガ原作の「舞台やがて君になる」を見てきました! 舞台やがて君になるは、原作がそのまま舞台...

 

 

ABOUT ME
あやめ
クリスチャン4代目でレズビアン。 百合ジャンルをこよなく愛しています。